パイナップルの芯には、ブロメラインをはじめとする栄養素が豊富に含まれています。芯を食べることのメリットと共に、簡単にできる活用術を部位別にご紹介します。

パインの芯まで食べた方がいい３つの理由

1.ブロメラインの摂取

ブロメラインとは、パイナップルに含まれる主要なタンパク質分解酵素です。胃液の分泌を活発にし、消化を助ける作用があります。ブロメラインは果実のみならず、芯や茎にも含まれていることが分かっているため、芯を食べることでブロメラインをより多く摂取することができます。

2.食物繊維が豊富

パイナップルには可食部100gあたり1.5gの食物繊維が含まれており、そのうちの1.4gは不溶性食物繊維です。不溶性食物繊維は水分を吸収して便の量を増やすため、便秘の解消に効果的です。この食物繊維は、特に芯に豊富に含まれていると言われています。

3.環境に配慮したサスティナブルな食生活

パイナップルの芯は食べられない部位として捨てられてしまうことが多いですが、食べることによって食材を最大限に利用することに繋がります。フードロスを削減し、環境に配慮した食生活を送ることの一環としても、芯まで食べることには意義があるでしょう。

部位別の活用術と切り方

ブロメラインは熱に弱く、60度以上で加熱するとその効果がなくなってしまうことが分かっているため、可能であれば加熱の必要がない調理法が理想的です。また、芯は上下と中央部で固さが異なるため、固さに応じた活用術を選んでみてください。

柔らかい部位で「サラダ」

パイナップルの柔らかい部分を包丁で小さく切りサラダにのせるだけで、ハワイアン風のサラダに変身します。さっぱりとした甘味がプラスされ、子供にも人気のメニューです。味付けはお好みで構いませんが、ヨーグルトやお酢などのスッキリしたドレッシングとの相性が抜群です。

固い部位で「パイナップルウォーター」

パイナップルの酵素「ブロメライン」には胃腸の調子を整える効果があるため、デトックスウォーターとして効果的です。作り方は、ミネラルウォーターにパイナップルの芯とお好みでミントなどのハーブを入れ、冷蔵庫でしばらく漬け込むだけです。炭酸水や紅茶で割ることで、とても美味しくいただくことができます。

ジュースの搾りかすで「パイナップルクッキー」

ジューサーをお持ちの方に是非試して欲しいのが、ジュースの搾りかすを使ったパイナップルクッキーです。砂糖を一切加えずそのまま入れるだけですが、まるで煮込んで作ったジャムのようでパイナップルの美味しさを存分に感じることができます。作り方は、お好きなクッキー生地のレシピでクッキー生地を作ったら好みの大きさに等分し、パイナップルの搾りかすを包み丸めます。表面に卵を塗り、180℃に予熱したオーブンで10〜15分焼いて完成です。

番外編：パイナップルの切り方

パイナップルはカットが難しいイメージがありますが、手順通りに進めると案外簡単に切ることができます。

初めに上下を切り落とし、縦に2等分に切ります。更に2等分に切って縦に持ち替え、芯を切り落とします。皮を下に向けて横に置き、それぞれ2等分にします。両端から皮と実の間に包丁を入れ、一口サイズにカットして完成です。皮を切るときにはまな板と並行をイメージして包丁を入れることがポイントです。

動画でも紹介しているので、よかったらご覧ください。

パインは芯まで美味しくいただく

パイナップルを芯までいただくことのメリットと、手軽で美味しいレシピをご紹介しました。キッチンから出るフードロスを削減することはサスティナブルな生活にも繋がります。今すぐできる小さなことから始めてみませんか？