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2022.03.14

バナナで栄養満点の離乳食 - 初期・中期・後期の段階別活用法

川井 紫夏子 料理編集&食ライター 編集プロダクションもくば舎代表 川井 紫夏子

離乳は、赤ちゃんが母乳やミルクを「飲む」だけの生活から「食べる」生活に進むための大きなステップです。栄養補給も大切な目的ですが、この時期にいろいろな食べものの味やにおい、形を覚え、食べる楽しみを知ることも、これからの赤ちゃんの食生活の基礎になります。

そんな離乳食に上手に生かしたい食品のひとつがバナナです。糖質やビタミン、ミネラルが豊富なうえ、くせのない自然な甘みは赤ちゃんも大好き。離乳食の各段階に応じて簡単に調理できるので、利用のコツを知っておけば、忙しいお母さんも大助かりです。ただし、離乳食の進み方には個人差があります。赤ちゃんの様子を見ながら、あせらずマイペースで進めましょう。

<離乳初期(生後5~6カ月頃)>

ドロドロ状のおかゆや、ペースト状のものを飲み込む練習をする時期です。まだ離乳食で摂るエネルギーは20%程度なので、この時期の離乳食は栄養補給というより、食べものを飲み込んだり、母乳やミルク以外の味に慣れることが目的になります。

バナナを食べさせるときは裏ごしし、牛乳を加えてドロドロ状やペースト状に調整します。かたまりが混ざっていると、赤ちゃんがそのかたまりをつぶせずに口の中に残ってしまうことがあるので気をつけてあげましょう。

<離乳中期(生後7~8カ月頃)>

ペースト状のものを上手に飲み込めるようになったら、豆腐くらいのかたさのものを、舌と上あごの間でつぶして食べる練習をします。離乳食から摂るエネルギー量も30~40%ほどになるので、このころから栄養のバランスを考え、与える食品の種類もふやしていきます。

バナナは細かく切って粗くつぶしておきましょう。ヨーグルトであえると、とろみが加わって食べやすくなります。ヨーグルトの酸味が苦手な赤ちゃんにも、バナナの甘みで酸味も緩和されるのでおすすめです。ここで気をつけたいのはハチミツを加えないこと。ハチミツには乳児ボツリヌス症の原因になるボツリヌス菌が含まれている心配があるため、乳児に与えてはいけません。甘みを加えたい場合は砂糖を使いましょう。

<離乳後期(生後9~11カ月頃)>

あごや舌の動きが発達して、食べものを歯茎でつぶせるようになってくるので、おかゆから柔らかいご飯にし、肉や野菜なども5~7mm角くらいに切って柔らかく調理します。また、手づかみで食べたがり、多くの赤ちゃんには前歯もはえているので、食べものを前歯でかじりとれるようになります。この「手づかみ食べ」や「かじり取り」は赤ちゃんにとって大切なレッスンのなので、お行儀が悪いといわず、思う存分させてあげましょう。

バナナのかたさはちょうどこの時期の離乳食レッスンにぴったり。1cm角くらいに切って、歯茎でつぶせるようにしたり、手づかみしやすいようにスティック状に切ると、かじって食べる練習にもなります。

<離乳完了期(生後12~15カ月)>

食べものは歯茎で噛めるくらいのかたさにし、ご飯はおとなと同じものにします。まだスプーンやフォークは上手に使えませんが、ますます自分で食べたがるようになります。

バナナは引き続き手づかみメニューに取り入れて、食べる意欲を尊重してあげましょう。また、ほかのフルーツと合わせてフルーツポンチにしたり、ケーキやゼリーなどの手作りおやつなどに使えば、ビタミンCや食物繊維補給にもなります。そして、バナナの魅力はなんといってもそのおいしさ!

子どもが大好きなバナナメニューで、おいしく食べる楽しさを大切にしながら、離乳食を卒業させてあげましょう。

川井 紫夏子

川井 紫夏子 Shikako Kawai

出版社勤務を経て、1985年に「もくば舎」を立ち上げ、主宰する。
各出版社(政界文化社、小学館、講談社、アスコム、
家の光協会などの単行本、MOOK、雑誌の特集記事などの編集に携わる。
同時にメーカーのPR誌の編集や商品コピーなども手掛ける。
昨今の健康ブームにより、「食と健康」をテーマとして扱う機会が多い。

出版社勤務を経て、1985年に「もくば舎」を立ち上げ、主宰する。
各出版社(政界文化社、小学館、講談社、アスコム、
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